WSL2を使いたくて「Windows 10 May 2020 Update」を適用してみたけど、それだけではWSL1が起動したので、WSL2を使う手順をまとめてみました。
しかし、WSL1もWSL2も、そこで動作するLinuxも複数同時に動かせるってことみたい。
それはそれですごいことだよね。
# 「Windows 10 May 2020 Update」を適用
Download Windows 10
こちらから、アップデートを行いました。
# WSL2に更新
Windows Subsystem for Linux (WSL) を Windows 10 にインストールする | Microsoft Docs
こちらの手順通りにWSL2に更新します。
(すでにWSL1がインストールされたPCで行いました。)
管理者として PowerShell を開き、以下を実行します。
> dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
> dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
> wsl --set-default-version 2
# Linux ディストリビューションをインストールする
Microsoft Storeから、好きなLinuxをインストールします。
「Ubuntu」を選択しました。
インストールが終了すると、Ubuntuが起動し、新しいユーザー名とパスワードを設定しました。
# WSLで管理されているディストリビューションの確認
管理者権限のPowerShellで、wsl -l -v
> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-18.04 Stopped 1
Ubuntu Running 1
以前に、Ubuntu-18.04をインストールしていたようです。
今回インストールしたUbuntuも、WSLのバージョンが１のようです。
# ディストリビューションのバージョンを WSL 2 に設定する
Powe Shellで、
> wsl --set-version Ubuntu 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 を実行するには、カーネル コンポーネントの更新が必要です。詳細については https://aka.ms/wsl2kernel を参照してください
# カーネル コンポーネントの更新
カーネル コンポーネントの更新が必要とのことなので、以下ページの手順を行います。
WSL 2 Linux カーネルの更新 | Microsoft Docs
- Linux カーネル更新プログラム パッケージをダウンロード
- Linux カーネル更新プログラム パッケージをインストール
特に問題なくインストールできたっぽい。
# 再度ディストリビューションのバージョンを WSL 2 に設定する
これで、もう一度コマンドを実行すれば良いようです。
> wsl --set-version Ubuntu 2
変換中です。この処理には数分かかることがあります...
WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください
変換が完了しました。
> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-18.04 Stopped 1
Ubuntu Stopped 2
# 規定のディストリビューション変更
*がついたのがデフォルトだと思うので、新しくインストールしたUbuntuに変更しておきます。
> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-18.04 Stopped 1
Ubuntu Stopped 2
> wsl -s Ubuntu
> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2
Ubuntu-18.04 Stopped 1
*が変わりました。
# WSL2をデフォルトにする
> wsl --set-default-version 2
これで、次にLinuxディストリビューションをインストールするときはWSL2にはじめからなるはずです。